今日はIPO投資について書いていきたいと思います。
私も実践している投資法の一つです。
投資するとお金が減ってしまいそうで怖いというネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実際投資は元本割れのリスクはあります。ただし投資方法によってはリスクを限りなく減らすことができます。
今回紹介するIPO投資は特にリスクが少ない投資法であるため、ぜひこの記事をご覧いただければと思います。
IPO投資とは何か
IPOとはInitial Public Offeringの略で、日本語で言うと「新規公開株」という意味です。
なので、IPO投資とは新規公開株への投資という意味で、株式を上場しようとしている会社の株を買うということになります。
日本には400万社を超える会社が存在していますが、その中で上場している会社は4000社もありません。つまりわずか0.1%の会社しか上場していないんですね。
有名企業の多くは上場している会社ですが、「サントリー」や「佐川急便」等は未上場の会社です。
そのため、一般的に新規上場する会社は勢いがある会社が多いですね。最近上場した有名企業でいうと、2020年6月にメルカリが上場しました。
「新興企業に投資するなんてリスクが高いんじゃないの、、?」と思った方!
実はまったくそんなことはなくて、IPO投資は株式に投資する方法としてはかなりリスクが低い部類の投資法になります。
IPO投資の具体的な手順
ステップとしては下記の4つとなります。
- 証券口座を作る
- ブックビルディングに参加する(抽選への参加表明をする)
- 抽選結果を確認し、当選していたら購入する(当選しても辞退することも可能です)
- その会社が上場するタイミングで購入した株式を売却する
一つ一つ見ていきましょう。
1. 証券口座を作る
IPO投資をするためには、証券口座を作る必要があります。通常の投資だとどこか一つの証券会社を決めて、口座を作るということが多いと思います。
しかし、IPO投資ではできるだけ多くの証券会社に口座を作ったほうが有利です。
なぜならばIPO投資では抽選で当選者が決まるのですが、基本的に抽選権は1口座あたり1つです。
そのため、複数の会社に証券口座を持っておくと、口座数分だけ申し込むことができます。
2. ブックビルディングに参加する(抽選への参加表明をする)
新規公開する株を買いたい人はめちゃくちゃたくさんいるため、申し込んだらそのまま買えるということはありません。
購入する権利を得るために、抽選に申し込む必要があります。ただし、抽選に申し込むのにお金はかからず、無料で申し込むことができます。さらに抽選に当たった場合でも、必ず購入しなければいけないわけではなく、辞退することもできます。
つまり抽選への申し込みはノーリスクです。(お金はかからないですが、資金拘束といって、ある程度まとまったお金を証券会社に入れておく必要はあります)
→全くお金を持っていなくて、当選しても買えない人には抽選に参加してほしくないという証券会社の意図が大きいのだと思います。
そのため、抽選には申し込みまくるのが基本戦略です。
3. 抽選結果を確認し、当選していたら購入する
運よく抽選に当たっていたら、晴れて購入することができます。
購入する際はもちろんお金がかかります。この段階で公募価格というものが決まっており、基本的に100株単位で購入します。公募価格は1株あたり2000円~3000円のものが多いので、だいたい10万円~30万円かかります。
4. その会社が上場するタイミングで購入した株式を売却する
上記の公募価格で買ったものを、その会社が上場した瞬間に売って儲けるというのがIPO投資の基本です。
買ってすぐに売ったものが儲かるの?と思う人もいるかもしれませんが、80%以上(銘柄を選べば95%以上)の確率で儲けることができます。
新規上場する会社に投資したい人はたくさんいて、その中で公募価格で買える人は一握りになります。そのため公募価格で買えなかった人が上場した瞬間に買おうと考えて、殺到するので高く売ることができるイメージです。
IPO投資のメリット
総じて、IPO投資のメリットは普通に株式投資をするよりもリスクがかなり抑えられることです。具体的には下記の2点です。
- (当選すれば)高い確率で儲けることができる
- (当選しなければ)お金がかからない
1. (当選すれば)高い確率で儲けることができる
過去の平均勝率を見ても、IPO投資であたった株を初値売りすることができれば、8割以上の確率で儲けることができます。(コロナ影響により株式市場が全体的に軟調だった時を除く)
また儲け幅も銘柄によりけりですが、2020年に最も儲かった銘柄でなんと初値が公募価格の12倍つき、額としては260万円となるものがありました。
2. (当選しなければ)お金がかからない
IPOは応募するだけではお金はかかりません。そのため、抽選に外れても損失は一切ありません。
また当選したとしても、「やっぱり買うのやめた」と当選辞退することも可能です。
IPO投資のデメリット
そんな良いことづくめのIPO投資ですが、デメリットもあります。
総じていうと、インデックス投資など、他の手法と比べて投資効率は悪いです。
具体的には下記の2点です。
- 抽選になかなか当たらない
- ある程度の元手が必要
抽選になかなか当たらない
抽選になかなか当たりません。
私自身IPO投資は2021年から始めたばかりなので参考までにですが、
約1か月半の間に8社が新規上場して、私は66回申し込みしました。それで当たったのは1回だけです。
IPO投資の当選率は0.5%程度と言われているので、まだラッキーなほうですw
ちなみにその当たった1回は7万円ほどの利益になりました。
1年間で上場する会社数はだいたい100社くらいで1社あたり平均して5社の証券会社から申し込めるとすると1年間で500回応募できます。
当選率0.5%とすると、1年間で2.5回当選となるので、4カ月に1回くらい当たるようなイメージですね。
ほぼノーリスクで儲けられると考えると悪くないような気もしますが、資産をガンガン増やしていきたいという人にはあまり向かないかもしれません。
ある程度の元手が必要
IPO投資にはある程度の元手が必要です。具体的には最低10万円は用意しておいたほうがよいです。
これは公募価格が1000円~3000円のものが多いので、買うのに10万円は最低かかるからです。
投資信託だと100円から買うことができるので、比較すると、IPO投資はある程度元手が必要な投資法となっています。
結論:どういう人におすすめか?
他の投資法との比較になりますが、
IPO投資のメリットはリスクが低いということです。
IPO投資のデメリットは投資効率が悪い(お金が増えていくスピードが遅い)ということです。
そのため、投資初心者の方がお試しで挑戦してみるには良いのではないでしょうか。
投資効率が悪いといっても、銀行に預けているよりは段違いでお金を増やすことができます。
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