このブログでもメインの投資としているレバナスはNASDAQ100の日々の2倍の値動きをする投資信託です。
成長著しいNASDAQ100の2倍レバレッジ商品としてかなり人気が出ています。
日々の値動きの2倍になっているので、長期で見ると2倍にならないというのはよく知られていると思いますが、
実は日々の値動きすら倍の値動きになっていないことが多々あるということが判明しました。
詳細を見ていきます。
結論
iFree レバレッジNASDAQ100はNASDAQ100の日々の2倍の値動きになっていないことが多い。
実は4日〜5日に1日程度しか2倍付近の値動きになっておらず、
残りは2倍までいかない値動きになっていることがほとんどである。
ただし、長い目で見るとNASDAQ100を上回る値動きはしているので投資判断としてレバレッジNASDAQ100は悪くない。
一方でリスクの増え方に対してリターンの増え方が見合っていないことは確かなので、
シャープレシオを重要視するのであればレバレッジをかけずに通常のNASDAQ100がオススメ。
データ検証
レバありとレバなしで日々の騰落率を比較
2021年7月1日〜2021年9月17日までのデータをチャートにしてみました。
青い線がiFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス)
赤い線がiFreeNEXT NASDAQ100インデックス(レバ無し)
黄色い線が赤い線(=レバ無し)の単純な2倍となっています。
つまり、青い線と黄色い線がぴったり一致していれば、レバナスはちゃんとNASDAQ100の日々の値動きの2倍になっていることになります。

これをみると、部分的にぴったり一致している箇所はあるものの、
一致していない箇所も多くあることがわかります。
次に実際にどれくらいズレていることが多いのかを集計してみました。
ズレの集計
iFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス)が通常のNASDAQ100の日々の値動きの何倍になっているかを集計した表が下記になります。
倍率 | 出現回数 | 出現割合 |
0倍未満 | 92 | 13% |
0倍〜1倍未満 | 88 | 13% |
1倍〜1.5倍未満 | 99 | 14% |
1.5倍〜1.75倍未満 | 84 | 12% |
1.75倍〜2倍未満 | 79 | 11% |
2倍〜2.25倍未満 | 79 | 11% |
2.25倍〜2.5倍未満 | 35 | 5% |
2.5倍〜3倍未満 | 47 | 7% |
3倍〜4倍未満 | 49 | 7% |
4倍以上 | 50 | 7% |
2018年10月19日〜2021年9月17日までなので、約3年分のデータです。
まず、2倍付近になっていることがどのくらいあるかを見ていきます。
「日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざします。」
といっているので、2倍付近になることが大半であってほしいのですが、
実際には、1.75倍〜2.25倍で収まることは22%しか起こっていません。
つまり4回〜5回に1回しか想定通り2倍になることはないのです。
さらに出現確率を見ると、2倍を大きく上回るよりも、2倍を大きく下回る確率のほうが高くなっていることがわかります。
つまり、レバレッジNASDAQ100は意外と分が悪いと言えるのです。
何故差異が生じるのか?
現時点では調べきれていないので確定的な事は言えませんが、可能性としては下記の3つがあるかなと思います。
- 為替ヘッジの有り無し
- 信託報酬の違い
- 擬似的に2倍の値動きを作る運用の難しさ
為替ヘッジの有る無し
1つ目は、為替ヘッジの有り無しです。
NASDAQ100指数は米ドルベースの指数です。
レバナスは米ドルベースの元指数の2倍の値動きになることを目指しており、
日本円ベースのiFree NEXT NASDAQ100インデックスの2倍の値動きになることを目指しているわけではありません。
レバナスは為替ヘッジありなのに対し、iFree NEXT NASDAQ100インデックス(レバ無し)は為替ヘッジ無しとなっています。
為替ヘッジなしの場合は、円高の場合値下がり、円安の場合値上がりとなります。
一方、為替ヘッジありの場合は、円安であろうと円高であろうと為替相場の影響は受けなくなります。
そのため、差異が生じる理由の一つとして為替ヘッジの有る無しがあることは間違いないでしょう。
信託報酬の違い
レバナスの信託報酬は高くなっています。これは上記の為替ヘッジありにしているため、
ヘッジコストがかかっていることも一つの要因です。
具体的には、
iFreeレバレッジ NASDAQ100は信託報酬が0.99%なのに対し、
iFree NEXT NASDAQ100インデックスの信託報酬は0.495%となっています。
つまり、iFreeレバレッジ NASDAQ100は信託報酬も2倍となっています。
日々の値動きの2倍となることを目指しますが、その後に信託報酬分が支払われてその分基準価格が下がるため、
きっちり2倍とならない要因となります。
運用の難しさ
iFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス)はNASDAQ100を2倍持っているのではなく、
2倍の値動きになるように運用をして、擬似的に2倍になる状況を作り出しています。
これを言ってしまうと元も子もないですが、運用で作り出しているので、
基本的にはきっちり2倍になることはありません。
データソース
今回の検証で用いたデータは大和アセットマネジメントの公式ページからダウンロードしています。
下記のページからそれぞれの投資信託の日々の基準価格のデータをダウンロードすることができます。
iFreeレバレッジ NASDAQ100(レバナス)

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス(レバ無しNASDAQ100)

まとめ
レバナスは2倍の値動きになっていない説についてデータを用いて検証してきました。
調べてみると意外と2倍に収まっていることが少なく、運用の改善余地は大きいと思いました。
現時点では長期的にNASDAQ100を大きく上回る成績を出しているので文句はないですが、
きっちり日々の値動きの2倍になるように運用をしてもらえると今後の見通しも立てやすくなるのでより良いかなと思います。
途中、レバナスは分が悪いと書きましたが、
大前提として長期で右肩上がりになることを信じているのであれば、レバレッジをかける選択肢は必ずしも間違いではないと思っています。
間違いではないと思っているからこそ、私自身レバナスに多く投資をしています。
ただし、リスクとリターンのバランス(シャープレシオ)でみると分が悪いことが確かなので、
レバナスはほどほどにというのが一番良いのかなと思います。
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