以前の記事でiDeCoはマネックス証券がオススメと書いていました。
実は私自身iDeCoを始めたときは比較検討しておらず、特に何も考えず楽天証券でiDeCoを開設していました。
そのためiDeCoの運営管理機関をマネックス証券に変更する手続きを行っていました。
先日無事切り替え手続きが完了したため、改めて何故変更したのか、変更手続きはどういうことをやるのか、どのくらいかかるのかについて書いていきたいと思います。
結論
今からiDeCoを作る人はマネックス証券が圧倒的にオススメ。
既に他の会社で始めている人も、運営管理機関変更手続きは簡単にできるのでできるだけ早いタイミングでマネックス証券に切り替えるのがオススメ。
運営管理機関変更手続きは書類1枚書くだけで、iDeCo加入時のように会社に判子もらったり等面倒なことは一切なし。
ただし書類を出してから変更されるまでは結構時間がかかるので、早めにやってしまうのが良い。
何故運営管理機関を変更したか
私は元々楽天証券でiDeCoを始めていました。
楽天証券のiDeCoも決して悪いわけではありません。
楽天証券のiDeCoも手数料はマネックス証券やSBI証券等と並んで最安水準であり、良質な投資信託も扱っています。
ただし、投資信託のラインナップを考えると、マネックス証券が最良だと考えています。
私の投資スタイルはNASDAQ100をメインに投資しつつ、金(ゴールド)や債券で一定の分散投資を行うものです。
その中でマネックス証券が優れている点が2つあります。
①NASDAQ100に投資することができる
②金(ゴールド)に投資する投資信託の信託報酬が安い
NASDAQ100に投資することができる
iDeCoでNASDAQ100に投資することができるのは、マネックス証券だけです。
NASDAQ100はS&P500と比べて値動きが激しいため、つみたてNISAの対象にはなっておらず、iDeCoでもほとんどの運営機関で選ぶことができません。
ネット証券である楽天証券やSBI証券のiDeCoでもNASDAQ100は選ぶことができません。
その中で唯一マネックス証券のiDeCoではiFree NEXT NASDAQ100がラインナップに入っています。
これは個人的な考えですが、NASDAQ100にように振れ幅(リスク)もリターンも大きい投資信託こそiDeCoでの投資に向いていると考えています。
短期的な投資だと、リスクが大きい分マイナスに終わってしまう可能性も高くなってしまいますが、iDeCoは60歳まで強制的に投資せざるを得ない強烈な制限があります。
途中でやめることはできないため、逆にいうと短期のリスクを無視することができます。
長期でみれば株式のリスクは収束していくため、iDeCoでの投資こそ、S&P500や全世界株式よりもNASDAQ100に投資するほうが良いと思っています。
また、iDeCoは受け取りの際の税金優遇があり、退職所得控除で一定額まで運用益が非課税になります。
非課税メリットを最大限活用するためにも特定口座ではなくiDeCo口座でNASDAQ100を運用するのが良いと思います。
ただし、勤めている会社に退職金制度がある場合は、iDeCoでめちゃくちゃ運用益が出た場合、一定額課税対象となる可能性が高いので、無理にNASDAQ100にする必要はないかもしれません。
金(ゴールド)に投資する投資信託の信託報酬が安い
個人的にマネックス証券が良いと思っている2つ目の点は、金に投資する投資信託で良いものがあることです。
金(ゴールド)は分散投資効果が非常に高いアセットです。詳細は下記の記事を御覧ください。
各社のiDeCoでもゴールドに投資する投資信託は用意されています。
楽天証券:ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
SBI証券:三菱UFJ国際-三菱UFJ 純金ファンド(愛称:ファインゴールド)
マネックス証券:ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)
各社用意しているなら、どこでもいいじゃんと思うかもしれませんが、
信託報酬が結構違います。
iDeCoは長い間運用するものになるため、細かい信託報酬の違いも最終的には大きなリターンの違いとなって返ってくるため、特に信託報酬を見ることが大事です。
それぞれ信託報酬を比較したものが下記になります。
証券会社 | ファンド名 | 信託報酬 |
楽天証券 | SSゴールド | 0.895% |
SBI証券 | ファインゴールド | 0.99% |
マネックス証券 | ゴールド・ファンド | 0.407% |
マネックス証券のiDeCoで選べるゴールド・ファンドの信託報酬が圧倒的に安いことがわかります。
ただし、ゴールド・ファンドは償還日が無期限ではなく、2027年に設定されているため、60歳までゴールド・ファンドに投資し続けることはできません。
償還日が近づいてくればマネックス証券のiDeCoでゴールドに投資する投資信託も追加されると思いますので、要チェックです。
変更手続きの詳細
iDeCoに加入する際は、会社から判子をもらったりする必要があり、時間と手間がかかっていたと思いますが、
iDeCoの運営管理機関の変更の際は特に判子をもらう必要はありません。会社にまったく知られずに変更することが可能です。
ただし、基礎年金番号は必要になります。会社勤めの人は年金手帳を会社に預けている人も多いと思いますので、注意が必要です。
書く必要がある書類は1枚だけで、すぐに済みます。
マネックス証券の場合は下記から申込書類を取り寄せることができます。
ただし、加入審査開始から実際に口座ができるまでは1ヶ月以上かかります。
私の場合、6月頭に加入審査開始し、実際に口座ができたのが7月中旬くらいでした。
そのため、早めに手続きをやってしまうのが良いと思います。
またマネックス証券でiDeCoを開始する際に、マネックス証券の証券口座を持っている必要はありません。
(マネックスカードによるクレカ積立も今年の冬から始まる予定なのでついでに作っておいても良いと思います。)
運営管理機関変更の注意点
変更にあたって注意しなければいけない点もあります。大きいところでいうと下記の2つかなと思っています。
①元の運営管理機関で積み立てていた分は一度売却される
②運営管理機関変更には手数料がかかる
元の運営管理機関で積み立てていた分は一度売却される
運営管理機関を変更する際に、元々積み立てていた投資信託は一度売却され、現金化された上で移管されます。
私の場合、楽天証券のiDeCoで楽天VTIとSSゴールドを積み立てていて、含み益で+25%ほど利益が出ていますが、一度売却されます。
iDeCoは運用中非課税のため、課税される等のデメリットはないですが、
変更前から含み益がどれくらい出ていたかはマネックス証券のiDeCoのほうでは見れなくなるため、トータルでのiDeCoの利益がいくらなのかわからなくなります。
ただの管理上の問題かつ、今後30年近く続けていくことを思えば、大したデメリットではないです。
運営管理機関変更には手数料がかかる
運営管理機関変更する際は、手数料が必要になります。
楽天証券から他の運営管理機関に変更する場合は、4400円の手数料がかかります。
加入時の手数料は2829円なのに、変更するには4400円もかかるのが若干嫌な感じはしますが、
S&P500やVTIの平均リターンとNASDAQ100の平均リターンを比較するとすぐに元が取れるかと思います。
その他
マネックス証券のiDeCo口座ができたので、早速ログインしてみたのですが、残高が0円となっていて結構焦りました。
マネックス証券のiDeCo専用ダイヤルで問い合わせてみたところ、口座開設完了後、元々iDeCoをやっていた運営機関(私の場合楽天証券)に連絡がいき、
そこから楽天証券のiDeCoで積み立てていた投資信託の売却が行われ、その分の金額がマネックス証券のiDeCo口座に移されるとのことでした。
そのため、切り替えたばかりのときは残高が一時的に0円になります。
1ヶ月くらいで今まで積み立てた分もマネックス証券のiDeCo口座に入るとのことでした。
まとめ
iDeCoはやはりマネックス証券がおすすめです。
手数料が少しかかりますが、iDeCoは長く続けていくものになるため、少しでもリターン面やコスト面に優れている投資信託がある証券会社でやることがおすすめです。
手間自体はさほどかからないため、これを機会にマネックス証券のiDeCoを始めてみてはいかがでしょうか。
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