私はメインでレバレッジNASDAQ100にメインで投資しています。
よくレバレッジは危ないということが言われることがあります。
実際、レバレッジなしの通常のNASDAQ100に投資する場合とレバレッジNASDAQ100に投資する場合でどのように違いが出るかを検証しました。
レバナスに投資するか普通のNASDAQ100に投資するか迷っている人は見ていってください。
結論
ある程度の期間投資をする前提であれば、レバレッジNASDAQ100は通常のNASDAQ100と比較してパフォーマンスを上回る可能性が非常に高い。
単年度でみると、確かに大きくマイナスとなることもあるので、危険であるとも言えるが、
NASDAQ100指数はこれまでの実績では暴落の後は急回復を見せており、ある程度の期間投資を続ける前提であれば、通常のNASDAQ100ではなく、レバレッジNASDAQ100のほうが良い。
また、レバレッジ投資信託でよく言われる減衰はレバレッジNASDAQ100では殆ど見られない。
そのため、レバレッジNASDAQ100は危険ではないと言えると思います。
データを使った検証
単年度のシミュレーション
1年間、毎日3000円ずつ積立をした場合のシミュレーションです。(1年毎に積立金額はリセット)
1年毎にレバレッジNASDAQ100とレバレッジなしNASDAQ100の差分を一番右に表示しています。
投資額 | NASDAQ100 (レバレッジなし) | レバレッジ NASDAQ100 | 差分 | |
1999 | 621,000 | 949,369 | 1,419,222 | +469,854 |
2000 | 756,000 | 502,171 | 297,573 | -204,598 |
2001 | 744,000 | 689,144 | 603,358 | -85,786 |
2002 | 756,000 | 659,572 | 556,949 | -102,623 |
2003 | 756,000 | 924,280 | 1,116,617 | +192,337 |
2004 | 756,000 | 830,726 | 902,361 | +71,634 |
2005 | 756,000 | 798,466 | 838,279 | +39,812 |
2006 | 753,000 | 800,789 | 844,709 | +43,920 |
2007 | 753,000 | 810,713 | 858,452 | +47,739 |
2008 | 759,000 | 558,991 | 392,206 | -166,786 |
2009 | 756,000 | 963,436 | 1,227,330 | +263,894 |
2010 | 756,000 | 864,290 | 975,791 | +111,501 |
2011 | 756,000 | 750,244 | 720,363 | -29,881 |
2012 | 750,000 | 754,766 | 751,705 | -3,061 |
2013 | 756,000 | 895,780 | 1,060,165 | +164,385 |
2014 | 756,000 | 832,654 | 911,684 | +79,030 |
2015 | 756,000 | 782,440 | 795,897 | +13,458 |
2016 | 756,000 | 806,662 | 855,343 | +48,681 |
2017 | 753,000 | 839,821 | 935,207 | +95,387 |
2018 | 753,000 | 683,936 | 603,953 | -79,984 |
2019 | 756,000 | 867,807 | 988,837 | +121,030 |
2020 | 759,000 | 972,182 | 1,211,003 | +238,821 |
2021 | 363,000 | 387,808 | 411,237 | +23,428 |
1999年はITバブルでイケイケなのでレバレッジありが大幅に勝ち、2000年〜2002年はITバブル崩壊でレバレッジありが負け続けています。
結局このトータルでどうだったかというと、
この差分の合計は1,352,194円となっており、レバレッジNASDAQ100に投資したほうがより資金が増えていることがわかります。
この表を作っていて思ったことは、NASDAQは暴落の後には急回復を見せており、そのタイミングでレバレッジありが大きく資産を増やせるということです。
ITバブル崩壊の影響で大きくマイナスを出していた2000年〜2002年のあとの2003年は反発して爆益を叩き出し、リーマンショックで落ち込んだ2008年のあとの2009年も爆益を叩き出しています。
また、暴落と暴騰以外の期間も基本的にはNASDAQ100指数は上がり続けているため、レバレッジNASDAQ100のほうが強いです。(2005年〜2007年や2014年〜2017年は比較的安定しているかなと思います。)
減衰リスクはあるのか?
金額だとわかりにくいですが、騰落率で見ると、おおよそどの年もちゃんと2倍になっています。
つまり、よく言われるレバレッジ投資信託の減衰リスクというのは少なくとも2倍レバレッジのレバレッジNASDAQ100ではほとんどありません。
NASDAQ100 レバレッジなし | レバレッジ NASDAQ100 | 何倍か | |
1999 | +52.88% | +128.54% | 2.43 |
2000 | ▲33.58% | ▲60.64% | 1.81 |
2001 | ▲7.37% | ▲18.90% | 2.56 |
2002 | ▲12.76% | ▲26.33% | 2.06 |
2003 | +22.26% | +47.70% | 2.14 |
2004 | +9.88% | +19.36% | 1.96 |
2005 | +5.62% | +10.88% | 1.94 |
2006 | +6.35% | +12.18% | 1.92 |
2007 | +7.66% | +14.00% | 1.83 |
2008 | ▲26.35% | ▲48.33% | 1.83 |
2009 | +27.44% | +62.35% | 2.27 |
2010 | +14.32% | +29.07% | 2.03 |
2011 | ▲0.76% | ▲4.71% | 6.19 |
2012 | +0.64% | +0.23% | 0.36 |
2013 | +18.49% | +40.23% | 2.18 |
2014 | +10.14% | +20.59% | 2.03 |
2015 | +3.50% | +5.28% | 1.51 |
2016 | +6.70% | +13.14% | 1.96 |
2017 | +11.53% | +24.20% | 2.10 |
2018 | ▲9.17% | ▲19.79% | 2.16 |
2019 | +14.79% | +30.80% | 2.08 |
2020 | +28.09% | +59.55% | 2.12 |
2021 | +6.83% | +13.29% | 1.94 |
5年間投資を続けた場合のシミュレーション
今度は1年間ではなく、5年間毎日3000円投資し続けた結果です。
ほとんどどの時期に投資を開始しても、5年間投資し続ければレバレッジNASDAQ100の運用成績が通常のNASDAQ100の運用成績を上回ります。
特に2006年以降はいつ投資を開始し始めても100%レバレッジありのほうが勝っています。
開始年 | 終了年 | 積立額累計 | レバレッジなし | 2倍レバレッジ | レバレッジ勝ち |
1999 | 2003 | 3,633,000 | 3,249,278 | 2,873,671 | |
2000 | 2004 | 3,768,000 | 3,973,595 | 4,134,390 | ○ |
2001 | 2005 | 3,768,000 | 4,473,208 | 4,920,775 | ○ |
2002 | 2006 | 3,777,000 | 4,813,993 | 5,775,964 | ○ |
2003 | 2007 | 3,777,000 | 5,059,196 | 6,437,305 | ○ |
2004 | 2008 | 3,777,000 | 2,788,031 | 1,730,203 | |
2005 | 2009 | 3,777,000 | 4,300,307 | 4,185,718 | |
2006 | 2010 | 3,777,000 | 4,907,218 | 5,584,557 | ○ |
2007 | 2011 | 3,777,000 | 4,755,631 | 5,300,538 | ○ |
2008 | 2012 | 3,777,000 | 5,259,341 | 6,777,505 | ○ |
2009 | 2013 | 3,777,000 | 6,298,609 | 10,258,333 | ○ |
2010 | 2014 | 3,777,000 | 6,091,406 | 9,567,827 | ○ |
2011 | 2015 | 3,777,000 | 5,507,545 | 7,835,525 | ○ |
2012 | 2016 | 3,777,000 | 5,219,754 | 7,029,044 | ○ |
2013 | 2017 | 3,777,000 | 5,832,181 | 8,861,191 | ○ |
2014 | 2018 | 3,777,000 | 4,911,627 | 6,070,037 | ○ |
2015 | 2019 | 3,777,000 | 5,992,867 | 9,086,966 | ○ |
2016 | 2020 | 3,777,000 | 7,471,470 | 13,104,007 | ○ |
2017 | 2021 | 3,777,000 | 6,723,652 | 10,890,999 | ○ |
1999年開始、2003年終わりは2000年〜2002年のITバブル崩壊で長期間マイナスとなっていたため、レバナスが負けています。
2004年開始、2008年終わりは、終了時期の2008年にリーマンショックによる暴落があったため、レバナスが負けています。
それぞれ後どのくらいの期間投資していればレバレッジNASDAQ100が通常のNASDAQ100を上回るのかを見てみます。
1999年開始、2003年終わりは2003年終了時点で、
・NASDAQ100(レバレッジなし):3,249,278
・レバレッジNASDAQ100:2,873,671
でした。
これを2003年で終わらせずに、毎日の3000円積立を延長していった場合、2005年11月にレバレッジNASDAQ100は通常のNASDAQ100に追いつきました。
つまり、もう2年間だけ我慢し続ければ報われるということになります。
2004年開始、2008年終わりは2008年終了時点で、
・NASDAQ100(レバレッジなし):2,788,031
・レバレッジNASDAQ100:1,730,203
これを2008年で終わらせずに、毎日の3000円積立を延長していった場合、2010年3月にレバレッジNASDAQ100は通常のNASDAQ100に追いつきました。
こちらはおおよそ1年3ヶ月の追加でレバレッジありが勝つことになります。
まとめ
単年度でみても、レバレッジなしのNASDAQ100に比べて、2倍レバレッジのNASDAQ100がパフォーマンスを上回ることが多い。
単年で見ると大きくマイナスになることもあるが、その後には回復相場が来ることが多いため、そこまで持つ握力があれば通常NASDAQ100よりもレバレッジNASDAQ100のほうが良い。
上記を踏まえて、5年間投資を続ける前提であれば、レバナスが通常のレバレッジなしNASDAQ100に負ける可能性はかなり低くなる。
特に2006年以降に投資を開始した場合、5年間持ち続けていれば100%レバレッジNASDAQ100のほうが通常NASDAQ100をパフォーマンスで上回っている。
仮に5年が終わった段階で負けていたとしても、もう1年〜2年投資を続けていれば、レバレッジを効かせているレバナスがパフォーマンスで上回る可能性が高い。
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